日本の外国人入居拒否という差別

【外国人入居拒否】 法務局、人権侵犯認めず アパートの「外国人不可」 仲介の大学生協は謝罪 という記事を読みました。

入居を希望した京都市のアパートが「外国人不可」のため、賃貸契約できなかった欧州出身の20代の留学生が、法務省の京都地方法務局に外国人差別だとして救済措置を求めたところ、法務局は「人権侵犯の事実があったとまでは判断できない」と退けた。

外国人不可の物件を外国人に紹介した生協も間抜けですが、これが人権侵害・外国人差別でなくて何なのでしょう。

救済を求めた留学生に対しては、申し立てを認めなかった理由の説明を断った。

これでは当の学生が納得できるはずがありません。折角日本に学びに来てくれた学生の意欲を削いでしまいます。彼が帰国した時、日本を周囲に勧めてくれることもないでしょう。

私達夫婦もこんな経験があります。
イギリス人である主人が契約者として日本で部屋探しをしていた時、やはり外国人だからという理由で始めから見学もできない物件はたくさんありました。

中には、以前外国人に貸したら部屋中にステッカーを貼られたりして原状回復が大変だったから、日本人の2倍の敷金を払うなら貸してもいい、という大家さんもいました。
主人は、そんなレイシストからは部屋を借りたくないと言ってその物件は断りました。

“外国人” と一括りにして差別するのはおかしいし、部屋が汚されたとしても、敷金でカバーできるなら問題ないはずで、差別を正当化する理由にはなりません。

自分が外国で部屋を借りようとしたら、”外国人” だから貸さないと言われたらどんな気持ちでしょう。一生海外暮らしをすることもない大家さんは、そんなこと考える必要もないのでしょうが。

こういう理不尽な差別を無くすために、法務局には透明性のある対応をし、啓蒙のためにもこれは差別であることを明確化してもらいたいです。

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