まだ肌寒い5月にまつわる古いフレーズ

2015年5月の気温、東京は歴史的な高さに という記事を読んでビックリしました。というのも、イギリスはまだまだ肌寒くて、セーター(イギリス英語ならジャンパー) が手放せないからです。
そういえば5月って暑いんだっけ。つい2ヶ月前まで日本にいたのに、もう大分昔のことのような… 隔世の感があります。

義父に5月なのに寒いと話したら、ちょうどそれにピッタリなフレーズがあると教えてくれました。

Never Cast A Clout Until May Is Out

意味は「5月が終わるまでは服を放るな(脱ぐな)」です。
“Clout” とは”Cloth” のことで、15世紀くらいには”Clout” と綴られてたんですね。

義父と話すといつも勉強になります 🙂

I’m mother お茶を淹れるのは誰?

人気ドラマ SHEROCK の中で、マイクロフトがシャーロックに「I’m mother」といって、お茶を淹れるシーンがあります。
お茶を淹れるのは母親の役だから「I’m mother」とは、私がお茶を淹れる、という意味です。
大人の男性が言うと可笑しいですね。マイクロフトみたいな小難しい男性であれば尚更。

これを初めて知った時、紅茶にまつわるイギリスらしいフレーズだなぁ、面白いなぁと思いました。

が、お気づきでしょうか?ここに差別があることを…
お茶を淹れるのは何故父親ではないのでしょうか?

最近「服?なら女に洗わせとけ」のラベルが大炎上という記事を見て、この「I’m mother」のフレーズを思い出したのです。
良くある女性像、母親像が無意識に刷り込まれていて、それが当たり前と思ってしまっている自分に気付いてハッとしました。

個人的にではないですが、このように女性として差別されていることもあれば、また逆に自分も誰かを無意識に差別しているかもしれません。そんなつもりはなくても。

外に向けてアンテナを張って、他の人の意見や感じ方を知り自分を振り返るのは大事ですね。

「~になる」という意味のmake とbecome

先日夫に「You’ll make a cute old lady.」と言われ、思わずびっくりして「かわいいおばあさんを作るってどういうこと!?」と聞き返しました。本当のところは…

「make」には「become」のような意味があるのです。
Longman dictionaryに以下の解説(引用)があります。
主体が仕事や用途、目的に必要な素質を備えているという意味が含まれているということです。

11 have a quality [linking verb] to have the qualities that are necessary for a particular job, use, or purpose
+ noun

  • I’m sure you will make a very good teacher.
  • The hall would make an ideal venue for a wedding reception.
  • An old cardboard box makes a comfortable bed for a kitten.

例文の意味は以下の通りで、いずれも主体がその素質を持っているという言外の意があります。

  • 君はきっとよい先生になると思います。
  • このホールは結婚披露宴に理想的な開催地になるでしょう。
  • 古いダンボール箱は子猫にとって快適なベットになる。

「become」との違いはここにあると言えます。「become」は単純に「なる」という意味のみです。
もし誰かや物を褒めたいのであれば、「make」を使った方がより深みが増すかもしれません。

冒頭の夫からの褒め言葉に感謝です 🙂

辞書に載ってない like の使い方

Emma Watson
(http://9gag.com/gag/apqvwLb)
“My brother was like: Yeah, you’re about as dangerous as a fluffy bunny rabbit.”

この”like” の使い方が分からなかったので(何故 “My brother said” じゃないのか)主人に聞いてみました。
意味としては大体同じだけど、”was like…” の場合は、何て言ってたか正確に覚えていない時に使われる。ただちょっと表現としては子供っぽい、とのことでした。

小さな紳士に学ぶソフトな抗議の仕方

「ハロウィンでもらった菓子を全部食べた」と言われた子どもの反応を集めたムービーを見ました。
小さい子は何でも信じちゃいますね… 嘘はひどいけど… でもかわいくて思わずふふっと笑ってしまいます。
中でも小さな男の子の抗議の仕方が、ソフトかつ紳士的で印象に残りました。

Well, that's not very kind!!

Well, that’s not very kind!!

冗談よ、というお母さんに向かって、

Well, that’s not very kind!!

(えぇと、それは親切じゃないよ!!)
と言います。ここは”意地悪!!” とか”馬鹿!!” 思わず言いたくなるところ。ご両親への敬意を感じますね。

イギリスでのチップ

日本では馴染みのない習慣・チップ。いわゆる心付け、です。海外ではチップが当たり前の地域もありますので注意が必要です。
どんな場面で必要になるのかは、大体以下の通りです。

  • ホテル宿泊時にベッドメイキングしてもらったり、ルームサービスや荷物を運んでもらう
  • レストランでウェイター・ウェイトレスさんが注文を取り、料理・飲み物を運んでもらう
  • タクシーに乗る

詳しい解説はこちらにわかりやすく解説されています。

本ブログでは私が実際に体験した、こちらで書かれていないパターンについて書きたいと思います。
イギリスのカジュアルなレストランで食事した時、主人はテーブルにレシートとお金を置いて出ていきました。お店によりますが、カウンターで支払いをしなくてもOKなお店がいくつかありました(彼らも正しい金額が置いてあるのか確認もしません。
この辺は日本人からするとびっくりするところです)。
テーブルにお金を置いていく場合、レシートにチップについて書いてあるかどうか確認してください。料金に予めチップが含まれていればその通りの額を置いていけばOKです。
店員のサービスが気に入らなかった場合、夫はチップを除いた額だけ置いてました(笑)
※以下のレシートはイギリスのものではないですが、参考までに。”gratuity” というのがチップにあたりますが、この場合20%も課金されています。高いですね…(相場は大体10~15%)。
Twenty??
Twenty?? / Dan4th

また、タクシーに乗った際、こんな会話をしていました。
“It’s 6 pounds and 40 p.” (ドライバー:6ポンド40P です。)
“Just call it 7.” (夫:7ポンドでいいです。)
私はこれはスマートな言い方だなと思いました。”Please keep the change.” (お釣りは取っておいてください。)よりこなれてて、かつ押し付けがましくない印象です。

イギリスらしい遠回しな表現

年に数回、主人の両親宅に滞在します。家族団欒のひとときは、勿論紅茶とクッキー。
ただし義父はその時の体調によって、違うものを飲んだりします。普段は健康を気遣ってとびきり薄く入れた紅茶に、黒砂糖スプーン大盛2杯、ミルク。それでも彼が紅茶を飲みすぎたと感じた時はお水かアップルジュース。

ある時義母が彼を気遣って、こんな風に尋ねました。
“I’m assuming you won’t have a cup of tea.” (あなたは紅茶を飲まないんじゃないかしら。)
そして義父はこう答えました。
“Yes, your assumption is right.” (ああ、その通り。)

お茶要らない?、と聞くと要る場合に答え辛い。お茶要る?、と聞くと要らない場合断り辛い。なので義母は遠回しに尋ねたのです。
このやりとりが何とも柔らかでエレガントだなぁと感じました。夫曰くこういう遠回しな表現は本当にイギリスらしいんだそうです。

何か確証のないことを聞いてみる場合に、この言い回しを使います。
I’m assuming that… (…と思います。/ …と推測しています。)
Yes, your assumption is right. (はい、その通りです。)