日本からイギリスのパスポートを申請するには

国際結婚カップルでお子さんがいらっしゃる場合、各国の国籍法にも寄りますが、お子さんは日本のパスポートだけではなく配偶者の国のパスポートも取得できますね。どうせなら両方取っておいた方が、お互いの国を行き来するのに便利だと思います。

今回は、日本から子供のイギリスのパスポートを申請する方法について、書きたいと思います。

まず最初に、お子さんにイギリス市民権があるかどうかを確認してください。両親のどちらか一方がイギリス人なら子供もイギリス人かと思いきや、例外もあるので注意が必要です。イギリスの国籍法は、条件付き出生地主義を採用しているからです。詳細・確認方法については、外国生まれのイギリス人の子供はイギリス人? をご覧ください。

次に、よく質問される事について書いておきます。

イギリス国外からのパスポート申請についてのサイト
https://www.gov.uk/overseas-passports/
どこ生まれか、どこから申請するかなどの質問に答えて、必要情報を確認してください。

パスポートと出生届
子供がイギリス国外で生まれた場合に、イギリスに出生届を出さないとパスポートを申請できないのでは? と私も最初は思っていたのですが、出生届は出していなくてもパスポート申請ができます。出生届のサイトにもそのように書かれています。
https://www.gov.uk/register-a-birth

You can still apply for a UK passport for your child even if you don’t register the birth in the UK.

私の子供は日本で生まれたのでイギリスに出生届は出していないのですが、パスポート申請できましたし、実際パスポートを取得できました。

パスポートとミドルネーム
日本の名前にミドルネームがない場合、イギリスのパスポート申請時にミドルネームが入れられるか? ですが、可能です。
日本側の公式書類として、出生届記載事項証明書と戸籍謄本の原本と英訳を提出していますが、私の子供の場合、日本でミドルネームがありませんが、イギリスのパスポート申請フォーム上の名前記入欄にミドルネームを入れて申請し、無事通りました。

パスポート申請にかかる費用
Child passport の申請手数料 £53.00 に送料 £19.86 を足して合計 £72.86 です。
参照: https://www.gov.uk/overseas-passports/y/japan/applying/child/japan

提出書類
サポートドキュメントについての説明は以下に書いてあります。イギリス国外で生まれた子の場合はテーブルBとDを確認するよう書いてありますね。
https://www.gov.uk/government/publications/overseas-passport-applications-supporting-documents-guidance
サポートドキュメントは不足があった場合には後から追加で提出できますが、6週間が締め切りですのでご注意ください。
https://www.gov.uk/overseas-passports/y/japan/applying/child/japan

You must include all your supporting documents with your application. You’ll get 6 weeks to provide any that are missing. Your application will be cancelled and you won’t get a refund if you don’t provide them in time.

今でこそこんな風に整理して書いていますが、当時私は自分の配偶者ビザの件で手一杯でイギリスの事は夫に任せていて、何にも分かっていませんでした。そして、彼はサポートドキュメントをちゃんと調べずに申請して、エライ目に遭いました。思い出すだけでゲッソリです 😦

体験談は別のポストで書きます。

日本からイギリスのパスポート申請した際の提出書類

外国生まれのイギリス人の子供はイギリス人?

ビザで散々苦労しているので、子供には苦労させたくないと思っています。それで色々調べていたのですが、どうも私の子供のようにイギリス国外で生まれたイギリス人は、将来子供が生まれた場合にその子にイギリス国籍を与えられないかもしれないのです。

国籍を確認するページ Check if you’re a British citizenがありましたので、こちらで調べることができます。

例えば私の子供の場合はこちらになります。
https://www.gov.uk/check-british-citizen/y/on-or-after-1-january-1983/no/yes

1 When were you born?
On or after 1 January 1983
2 Were you born in the UK or a qualifying territory?
No
3 Was one or both of your parents a British citizen ‘not by descent’?
Yes

確認事項がみっつあるのですが、最後の “not by descent” が問題になります。
解説部分には以下のように書かれています。

In most cases you’ll be a British citizen ‘by descent’. This means you can gain citizenship from one of your parents, but your own children won’t automatically become British citizens.

大抵の場合相続によって ‘by descent’ あなたはイギリス人となります。これはあなたの両親のうち一人から市民権を得ることができるという意味です。しかし、あなた自身の子供については、自動的にイギリス市民とはなりません、と。

イギリスは条件付き出生地主義(Restricted jus soli) を採用しています。Jus soli – wikipedia を見ますと以下のように書かれています。1983年1月1日から少なくとも一方の親はイギリス市民か、イギリスに法的に居住しているという制限が加わったようです。それで質問2 で出生日が1983年1月1日以降かどうか確認される訳です。

United Kingdom: Since 1 January 1983, at least one parent must be a British citizen or be legally “settled” in the country

つまり、まずはどこで生まれたかが問題で、次に両親がイギリス市民かあるいはイギリスの永住権があるかどうかが問われるのです。

試しに質問2の出生地をイギリスにした場合、3番目の質問内容から、両親は‘not by descent’ だよね? の念押しが消えます。
https://www.gov.uk/check-british-citizen/y/on-or-after-1-january-1983/yes/yes

1 When were you born?
On or after 1 January 1983
2 Were you born in the UK or a qualifying territory?
Yes
3 When you were born, was one of your parents a British citizen or legally settled in the UK?
Yes

このように、私の子供自身は子にイギリス市民権を与えられませんが、もし’not by descent’ のイギリス人と結婚したら、彼らの子(私の孫) は配偶者側のイギリス市民権を相続できます。それかその子がイギリスで生まれれば何の問題もありません。

まぁ今から孫の心配までしてもしょうがないですね ;^^

追記:
こちらのブログを拝見しましたら、‘by descent’ だけど例外的にイギリス国籍が認められたそうです。
イギリスパスポート申請の結果・・・ | メルボルン→シドニー 育児日誌